和  句

燕の巣古き軒端に崩れつつ

セミ騒ぎベットから眺め日のしずむ

釣り小舟ゆらゆら岸へ日が沈む

釣り小舟舵切る子の頬　夕陽差す

軒下に雨上がりまつ燕の子

雨上がり富士の笑窪に虹の空

雨上がり虹の橋下富士の峰

夕虹に雨露ひかる蓮の葉

蓮の葉に雨露ひかる朝の虹 

コロナ去りマスク畳んだ人の波

夕虹に戦火の渦難民潮

難民潮に独り歩きの坊や

黒松や　百年背負って明日に行く  (盆栽)

拙作

次はどこがいいか震源忖度

拙作

水門隔て農漁喧嘩二十年

開くも閉じるもみな選民の声
 
開けも閉じれも法律の命令水門の怪

水門や控訴せず国の忖度／謙虚

さび重ね税金注ぎまたまた続く水門悪夢


鮟鱇師より添削

水門隔て漁農喧嘩二十年
開けろとも閉じろとも言いみな選民

開くにも閉じるにも法律の命令水門奇怪
法律の命（めい）で開閉水門奇怪

水門や控訴せぬ国忖度／謙虚

さび重ね税金注ぎ水門悪夢
さび重ね税金注ぎ水門悪夢連続

 

　

 

拙作

きのこより傘を忖度す小心者
　　　　　　　　　　
昔のきのこは今傘である

傘の下できのこを纠弹できぬ

傘の下で北のきのこを眺める


鮟鱇師より添削
 
きのこより傘を忖度むねを張り

きのこ雲いまは隣りの傘借りる

傘借りて隣りのきのこ糾弾す

傘借りて眺める北のきのこかな